河野道代『spira mirabilis』評
河野道代の詩集『spira mirabilis』は、少々気恥ずかしい形容をすれば、実に久しぶりに、私たちが手にするみずみずしい珠玉の詩集である。 表現の現実を失って、幾重にも分裂する意識と言語の迷走、ここには、そのような … Read more
河野道代の詩集『spira mirabilis』は、少々気恥ずかしい形容をすれば、実に久しぶりに、私たちが手にするみずみずしい珠玉の詩集である。 表現の現実を失って、幾重にも分裂する意識と言語の迷走、ここには、そのような … Read more
† 2023年春刊行予定 ロゴスがもたらす理性の歓びとエロスが生む感性の慄き。この二つの深甚なる生の充実を、論理と官能を綯い合わせる詩的言語によって、同一の次元に表すこと。それが、詩を多元的に感得する豊かな行為となる── … Read more
† 河野道代の『思惟とあらわれ』が、2022年7月、panta rhei から刊行された。『spira mirabilis』『花(静止しつつある夢の組織』『花・蒸気・隔たり』に続く新詩集の題名は、著者自身の言語行為に対す … Read more
† 河野道代の作品は、“真”の芸術あるいは詩と呼ばれる営みが〈何である〉のかということを、またそれはどのような仕方で存在せ〈ねばならない〉のかということを、その詩的な形式と言葉の物質的な効果を透かしてときに暗示してしまう … Read more