河野道代詩集 『花・蒸気・隔たり』

造本:平出隆

表紙:空押し 題箋貼 特殊上製本

A5判変型 96ページ 函入

定価3500円(本体3333円+税) 送料無料

彫刻家若林奮の世界に対峙することで、言葉と造形との本質的関係を追究したユニークな連作詩群。2003年の彫刻家の死の後、その造形的思考を、いわば「韻律的思考」によって解析しつづけ、類を見ない詩を実現した。哲学的ユーモアをも取り入れながら、最高次の音楽性と文学性を形成している。 続きを読む

『花・蒸気・隔たり』頌

河野道代の作品は、“真”の芸術あるいは詩と呼ばれる営みが〈何である〉のかということを、またそれはどのような仕方で存在せ〈ねばならない〉のかということを、その詩的な形式と言葉の物質的な効果を透かしてときに暗示してしまう、そのような稀有の出来事、比類なきものの印象を刻印する出来事としてあり続けてきた。——三松幸雄

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見事な造本、そして、鋭い結晶としての言葉のきらめきに魅せられます。——加納光於

私にはとても哲学的な詩に思えました。一つ一つの言葉が美しい。しきりに感心しています。——澁澤龍子

遠くから I.W が贈ってくれたような、風をはらんだ、いい詩篇ばかり。私はとくに「泳ぐ犬」が好き。——酒井忠康

河野道代詩集『花・蒸気・隔たり』読売文学賞受賞

近・現代詩の美の流儀からは未知の
物質内部のポエジーの出現——

富岡多恵子氏 選評——「たとえていえば水面のさざ波の美しさ、金属の表面のかがやきを詠じるのでなく、液体内部、固体内部の質感に詩を受けとり言葉にしようとされる。さざ波の美の流儀は近代詩、現代詩で使いつくされて、ひとはそれになじんできたが、この詩集は、これまでとは別種の詩の科学が未知の詩情の出現を感じさせる。」(読売新聞2010.2.1)